法人向け電力契約では「固定」「市場連動」という名称だけで選ぶと、実際の請求額を見誤ります。比較すべきなのは、価格の決まり方と自社の30分使用パターンを組み合わせた年間総額です。
市場連動型の仕組み
市場連動型は、主に日本卸電力取引所(JEPX)の価格を参照して電力量料金が変動するプランです。JEPXの一日前市場では30分ごとに価格が決まるため、同じ月間使用量でも、使用する時間帯によって請求への影響が変わります。
固定単価型でも確認が必要な項目
固定単価型でも、請求全体が固定とは限りません。燃料費等調整、電源調達調整、容量拠出金相当額、託送料金、事業者手数料などが別建ての契約があります。見積書では「固定」の対象範囲を確認してください。
比較する7項目
- 参照する価格・エリア・時間帯
- 単価に含まれる費用と別建て項目
- 市場高騰時の上限、ヘッジ、救済条件
- 価格下落時に下がる仕組み
- 契約期間、自動更新、解約予告期限
- 中途解約金と切替可能日
- 過去12か月の30分値で試算した年間総額
自社に合う方式の目安
昼間ピークが大きい、予算の変動を抑えたい、価格高騰を吸収しにくい企業は、固定型または上限付きプランの比重を高める考え方があります。一方、使用時間を移しやすく、価格変動を許容できる企業は市場連動型のメリットを得られる場合があります。最終判断は、単価予想を低・中・高の3シナリオで比較してください。
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