高圧契約の基本料金は「デマンド値」で決まります。一度高いデマンドを記録すると、その後1年間の基本料金が高止まりする厳しい仕組み。本記事では、デマンド値を実際に下げる具体的な方法を解説します。

デマンド値とは(おさらい)

デマンド値とは、過去1年間に記録された30分単位の最大電力使用量のこと。基本料金はこのデマンド値に単価を掛けて計算されます。つまりデマンド値を下げれば、基本料金が恒久的に下がります。

方法①:ピークシフト(運用改善・コストゼロ)

電力を多く使う設備の稼働時間をずらし、瞬間的な最大需要を抑える方法です。例えば大型機器の同時起動を避ける、空調の立ち上げ時間を分散するなど。投資ゼロで取り組めるのが最大のメリットです。

方法②:デマンド監視装置の設置

リアルタイムでデマンド値を監視し、設定値を超えそうになると警報や自動制御を行う装置です。比較的安価で導入でき、人的な運用ミスを防げます。

方法③:ピークカット蓄電池(効果大)

ピーク時に蓄電池から放電して、電力会社から購入する瞬間電力を抑える方法。確実かつ大きな削減効果があり、停電時のBCP対策にもなります。補助金活用で導入負担を抑えられます。

方法④:AI EMSによる自動最適化

AIが需要を予測し、設備を自動制御してデマンドを抑制。人手をかけずに継続的な最適化が可能です。

どれくらい下がる?

契約電力500kWの工場でデマンドを20%抑制できれば、基本料金は年間で数十万〜数百万円規模の削減になります。無料シミュレーターで概算を確認できます。