高圧電力の基本料金を決定づける「デマンド値」。一度高いデマンドを記録すると、その後1年間の基本料金が高止まりする厳しい仕組みです。本記事ではデマンド契約の仕組みと、有効な削減手法を解説します。

デマンド値とは

デマンド値とは、過去1年間に記録された30分単位の最大電力使用量のことです。基本料金は「契約電力 × 単価」で計算され、契約電力はデマンド値に応じて自動的に上方修正されます。

つまり、たった一度でも電力使用量が大きくなる瞬間があれば、その後1年間の基本料金が高くなってしまうのです。

デマンド値を下げる3つのアプローチ

① ピークシフト:電力使用が集中する時間帯を分散させ、瞬間的な最大値を抑える方法。設備の稼働時間調整が有効です。

② ピークカット:蓄電池に夜間電力を貯め、昼間のピーク時に放電することで、電力会社から購入する瞬間電力を抑える方法。

③ デマンド監視・自動制御:EMS(エネルギーマネジメントシステム)でリアルタイムにデマンドを監視し、設定値を超えそうな際に自動で機器を制御する方法。

導入効果のシミュレーション

契約電力500kWの工場で、デマンド値を20%抑制できた場合、月の基本料金が数十万円〜数百万円削減されます。蓄電池などの初期投資が必要ですが、数年で投資回収できるケースがほとんどです。

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